お皿を変えたら生活が変わった話。
こんにちは。
先日、ガレージセールというものが近くで開催されていたので、マスクをして不要不急でない外出をしてきました。
(ガレージセールがあったのは緊急事態宣言の2週間くらい前でした)
そしてお皿をゲットしました。
一人暮らしをはじめてからお皿に拘ることなく生きてきたのですが、どうも秋の旬の秋刀魚を足りない直径のフライパンで焼いて、足りない直径のピーターラビットの平たいお皿に盛りつけたときは少し違和感を感じまして、この度掘り出し物探しにでも行くか!というノリで自転車を漕いで行きました。
ぼくは食器の好きな母の影響もあり、(じゃあなんで拘らなかったのと聞かれたら建築やってるからという意味の分からない返答しかできないのですが)食器を見ることは好きでした。あと、ほんとに聞きかじり程度の知識ですが、例えばウエッジウッドの食器はボーンチャイナが有名だとか、そういった類のことをほんの少しだけ知っていて、でも全く何も知らないのに比べたら興味を抱きやすい、惹かれるのです。
結果、なかなか良い食器をゲットすることができました。
たぶん「なんだこの人めっちゃ見とるな~」と思われていたと思います。
じゃーーーん。
その日は、綺麗なお皿たちを洗って丁寧にクッキングペーパーを敷いて片づけました。
どこが変わったって?
ご参考にいままでの普通レベルの自炊をお見せします。
(※振れ幅はあります)
(※食べてるだけまし)
お蕎麦ですね、おいしかったです。
これが、お皿を買った次の日の朝ご飯は、こうなりました。
われながら上手くできたオムレツだと思いませんか、めっちゃ美味しかったです。
食パンを三角に切っています、明らかに調子に乗っています。
ブルーベリージャムもう乗っけてるんだから本体は速やかに冷蔵庫に戻せばいいものを、映えると思ったのか並べて撮っています、調子乗りすぎでは?
次の次の日の晩御飯はこうです。
秋刀魚乗せたいと思って買ったお皿に鮭が乗りました。
ちょっと細長いのがあったら尚善しだったのですが、この子もなかなかに良い仕事をしてくれることが判明。
この晩御飯の推しは2点あって、
まず、大根は肩ロース?、まあ豚肉の脂身のたっぷり乗った美味しいところ(適当)と一緒に煮ているので、美味しい。
それと、ピーマン×たまねぎ×ツナ×鷹の爪、これがめっちゃ美味しかった。最高。
次の次の日の朝ご飯は、牛乳に青汁を加えただけなので食パンが三角なのは変わりません。
流石に毎食レポートは手が疲れるので、今日に至るまでの代表選手だけを紹介していきます。
【ある日のお昼ご飯】
ペペロンチーノ。
ニンニク、鷹の爪、オリーブオイルビシャビシャで、簡単に作れるパスタNo.1なんじゃないんですか?
実際めっちゃ美味しかったんですけど、このお皿が良い働きをして10割増ぐらい美味しかったです。
【ある日の晩ご飯】
流行りのオンライン酒飲み大会をすることになって作ったおつまみセット。
【特別な日の晩ご飯】
①茄子と豚肉のトマトパスタ
ク〇ラップががっつり映り込んでますね…
②サーモンと新玉ねぎのカルパッチョ
新玉ねぎの上にパラパラするハーブなんていうオシャンなものを、ぼくが持っているはずなんてないので、4キロ先のスーパーでわざわざレインボーペッパーのミル付きのものと、魚・肉料理にもトマト料理にも合うと言われるライムを調達しました。
(ちなみにパスタと合わせて、量が多すぎて最後らへんはフードファイターと化した)
【ある日の夜ご飯】
①糖醋茄子
お母さんの味です、茄子の火の通り具合と味付けが最高でした。
②新玉ねぎとトマトのコンソメスープ
新玉ねぎ3つと贅沢に使いました、トマトと玉ねぎの甘味が、想像を絶するくらい主張してきて、あれ、、、、?ここだけ三ツ星レストランの空間が出来ているな、、、??
と錯覚できる程の出来栄えでした。
【ある日のお昼ご飯】
クレソンのパスタ。
近くの川の上流に自生していたクレソンの力を借りました。
手が疲れてきたのでそろそろこの辺にしたいと思います。
お皿を買う前のお蕎麦に振りかけご飯を思い出してください。
一人暮らしで初めてのクオリティの連続に自分も驚きを隠せません。
ぼくは「クラシル」というレシピ&献立アプリを愛用していて、生誕したお料理たちもほとんどがクラシル出身です。
当初の目的がぼやけてきました。
当初の目的は、”お皿を変えたら生活が変わった話” 。
まず、食生活が変わりました。
引きこもりの毎日にとって食は大事な役割を果たします。
次にお皿洗いを溜め込まなくなります。
写真からでもわかると思うのですが、例えばこのお皿、
金辺があります。
金辺のあるお皿はレンジには使えません。あとこれは完全に気分の問題なのですが、食器を重ねて水につけて放って置くと、もしかしたらこの金辺に傷が付くんじゃないかと思って、お皿洗いを丁寧にするようになりました。
(元々雑だったというわけではないんですが、めんどくさいから後で洗おうということの常習犯だったので...)
最後に、買い物が楽しくなりました。
正確には料理をするのが楽しみになりました。
買い物というのは意外とハードルが高いもので、特に田舎暮らし車持ちでない学生にとっては、買い物に行く少ない回数で、いかに効率よく将来を見通した必要なものだけを選んで買うかが難しい、難しくない?
加えて自転車で買い物に行くと重量制限と、容積制限が出てきます。
今日買い物をしているときに、もしかして日常生活こそがRPGなのでは?という本末転倒のようなことを考えていました。
つまりですね(下手くそ)、あのお皿にはこの料理が似合うな、などというようなことを考え始める訳です。
最近ぼく思ったことがあって、自炊のクオリティは一朝一夕で上がるものじゃあない、ということです。
お皿を買って、初めて作ったご飯はカレーでした。
突然バイトがなくなり、いつも外食、コンビニ弁当生活だった私の冷蔵庫には期待してもなにも入っていません。
一番分かりやすい例は、きっとカルパッチョです。
カルパッチョなんてオシャンなものを作ろうと思うまで、家にはレインボーペッパーなどのようなものは存在しなかったし、ライムなんで一体どこに振りかけるの?!状態でした。
自炊の波に乗ってきて、パセリを買いました。
ボウルを買いました。篩を買いました。菜箸を使うようになりました。
今まで使っていたお皿を綺麗に拭いて、乱雑に置かれていたものを取りやすいように整頓しました。
どんどん「自炊をするための土台」が出来上がっていったのです。
それに気づきました。
これは昔の話ですが、秋になって、秋刀魚が食べたい!となったけど、ぼくの家にフライパンなるものが無くて、友達とフライパンを買いに行ったことがあります。(しかし蓋を買い忘れたので、蓋無しフライパンとして活躍しています。)(ちなみに買ったフライパンの直径が足りず、秋刀魚くんはいつもちょっとはみ出てしまいます。)
それからフライパンを使う料理が出来るようになったので、献立の幅が広がりました。
絵になるご飯が作れるようになるには、日進月歩の努力(?)が要るんだなぁ、そしてこの良い循環に私を乗せてくれたのは、紛れもなくあの日新しく入ってきたお皿たちだったのです。
お皿に似合う料理作りたいなぁというぼくの淡い欲を満たすために、周辺の事柄まで巻き込んだ一大革命!わいわい。
献立って、一日中考えちゃいませんか。
次は、午前中に起きれるようになりたいので、お皿に願いながらおやすみをします。