福建省色々な景観
前回や前々回の記事と方向性が全く違って、ぼくが見た景観の分析といいますか、レポートをします。
(実は都市計画に少し興味があります。)
昨日、ぼくはある街に立ち寄る機会がありまして、
この写真はその街外れのビル群です。
たぶん将来高層マンションになるものと思います。
もう1枚写真を載せました。
先程の街を貫く河に面した場所の写真です。
闽江という河です。
濁り方が尋常ではないと思って、土質に関係があるのではないかと思いました。
車の中から見た風景です。↓
だいぶ分かりにくいとは思うのですが、
山肌が黄色、というか強い黄土色に見えます。
(ここで確信を持ち始めるぼく)
帰ったら土壌分布を調べてみようと思いましたが、昨日は疲れすぎて寝てしまいました…
今朝起きて、調べよう!と思い、文献は手に入りにくいので(近くに中央図書館があればいいのに)、ネット上でOSGeo中国という中国全土の色々な土質や土壌の資料が見れるサイトを使いました。(https://www.osgeo.cn/map/m0406?from=singlemessage&isappinstalled=0)
闽江という字が見えるでしょうか。
それから、
これは、1つ前の土壌分布地図に振られた数字の説明となっていて、よく見ると闽江の上流は「8, 9」、下流は「41」と表記されています。
見にくいので、拡大して書きます。
8→黄壌
9→赤壤
41→水稲土
となっています。
他にも、「寒漠土」「潮土」「紫色土」「草甸土」etc.....
土質学や地学に詳しくないことが悔やまれます。
話を元に戻して__________
やはり、ぼくの予想通り闽江の上流に主に分布しているのは「黄壌」や「赤壤」でした。
日本では、都市は地面がコンクリートに覆われていて山間部も森があっても下草で地表が覆われているイメージだったので、こうやって調べて、目にしたものと資料の整合を取る面白さを感じました。
ここまでで既に800字余り書いてしまったのですが、本題はここからです。
ぼくが最初にお見せした写真を覚えていますか。
街外れに立っているビル群の写真です。
比較して、この写真。
だいぶ雰囲気が違うと思いました。
道路に面した表側の写真を撮り忘れていて、比較写真がこの1枚しかないのですが、
建物の高さや建物同士の間の詰まり方が全然違います。
後者は私が数年前(10年遡ってもいい)に訪れた時もこの風貌で、概観はさして変わりません。
もう少し中央部に行くと、開発が進んでいるのですが、ここには依然として昔の面影を保つ、いや昔のままであると言ってもいいかと思います。
ここで、ぼくは開発の速度に疑問を持ちました。
地元の人にインタビューなどはしておらず、短期間滞在したぼくが意見を述べるのもおかしい気がしますが…
この街の中央部の開発は、道路幅の整備・新設や街頭の設置、古い建物を取り壊して新しいもの据え替える、などでした。(ぼくが車の中から見た風景を昔の風景と重ねて分析しただけです。)
それに対して、このにょきにょきとそびえ立つビル群はどうでしょう。
ここを対象敷地として、「中国山間部における集合住宅の提案」を課題テーマにしたコンペを開催したら、いい案が集まりそうだなと思いました。
もう1枚載せておきます。
これは先程のビル群の建設途中の写真です。
丁度建設途中で、タイムリーな物件でした。
今あちらこちらにこのキリンクレーンが見られます。
今度は都市部の特徴的な景観を紹介します。
ぼくが撮った写真を何枚か載せて、簡単に紹介します。
ガジュマルの木です。
福建省の街路樹の大半がガジュマルです。
故に福建省福州市の異名は「榕城」。
ガジュマルを「榕树」と言うためです。
気根といって、幹から根が伸びているのがユニークです。
都市部の街並みです。
緑化に力を入れており、歩道橋の上までツツジで覆われています。
夏でも外を歩く際は木陰を選ぶとかなり体感温度は涼しくなります。
これはある大学の中にある池の風景です。
大学の種類が種類なので(実名は伏せます)、敷地面積が圧倒的に広いです。
最後に、闽江(たぶん)の下流をクルージングした時に撮った夜景です。
河岸のビルの大半は夜になるとライトアップします。
ほくは都市部の緑化などを勉強してみたさがあって、絶好の環境が整っているので、気になることがあったらまた書き留めておこうと思います。
以上で、福建省色々な景観 を終わります。